容器で広がるマーケティング

シャンプーのボトルや化粧品の入った小瓶、業務用のポリタンクなど、私たちの回りには様々な容器があります。商品を開発・販売する企業様にとって、容器はマーケティングを考える上で切っても切り離せないものなのではないでしょうか?

そこでこの記事では、マーケティングと容器について解説していきます。

そもそもマーケティングとは?

マーケティングとは、商品やサービスが売れるための仕組みをつくることを指します。市場調査や宣伝はもちろん、営業、販売、販促に至るまで、全てのプロセスがマーケティングに含まれます。

マーケティングでは、「①誰に」「②どのような価値を」「③どのように提供するか」を基礎に考えます。

まずは、「①誰に」です。化粧品に関する悩みは、年齢や性別によって大きく変わります。どのような顧客に向けた化粧品なのか、明確にしましょう。

次に、「②どのような価値を」です。顧客は商品に対してではなく、商品の価値に対して代金を支払っています。例えばスキンケア商品の場合、乾燥を防いだり毛穴を改善したりといった「価値」が目的だといえます。顧客のニーズを踏まえたうえで、自社化粧品ならではの価値を追求する必要があります。

最後に、「③どのように提供するか」。ターゲットや提供する価値が決まったら、具体的な提供の方法を考えます。ネットショップで売るといった販売経路はもちろん、価格設定や宣伝方法も含まれます。

マーケティングで大事な4P

マーケティングの基本的な考え方として、「4P」とよばれる4つのPがあります。Product(製品)・Price(価格)・Promotion(販促)・Placement(流通)で、先ほどお伝えした「③どのように提供するか」に関係する考え方の1つです。

・Product…ターゲットに対し、どのような商品・サービスを売るのか
・Price…ターゲットに対し、どれくらいの価格で販売するのか
・Promotion…ターゲットに対し、どのように商品の存在や魅力を知らせるか
・Placement…ターゲットに対し、どのような経路や手段で届けるか

マーケティングを行っていく上では、それぞれの場面でいかに費用対効果を高くするか、長期的な成長が見込めるかが重要となります。

マーケティングで大事な4C

4Pは売り手側の視点ですが、「4C」は買い手側の視点に立って考えられたものです。4Pと同じく、4つの要素から成り立っています。

・Customer Value…顧客価値
・Customer Cost…顧客のコスト
・Communication…顧客とのコミュニケーション
・Convenience…顧客の利便性

マーケティングを成功させるには、ターゲットに合わせた施策で満足してもらうことが重要です。4Cによって顧客の目線で分析することで、ニーズに対応した商品を考えやすくなるでしょう。

容器は様々な要素に関わる

ボトルやガラス容器などは、マーケティングにおける4Pの様々な場面で重要な要素となります。例えば、新規商品を開発し製品化を考える際に、製品の機能性保持や価格設定は大事なものですが、容器はそれと無関係ではいられません。

除菌用アルコールを例に取っても、ポンプ式にするのか、トリガースプレー容器にするのかで、デザインが変わります。また、販促におけるブランディングや小売店で貼ってもらうポスターデザイン、小売店への流通過程での安全性確保も考えて、容器をどのようなものにするのかを考えなければなりません。

容器で「価値」を提供することが大事

顧客は商品に対して代金を支払っているわけではなく、商品の価値に対して支払っています。より効果的なマーケティングを展開していく上で、ボトルやガラス容器に新しい価値を付加してみませんか?

例えば、容器に付加できる価値として「低コスト」や「リサイクルしやすい」などがあります。最も重要なのは、「デザイン性の高さ」でしょう。

パッケージデザインの役割として、「宣伝効果」と「ブランド効果」があります。宣伝効果とは、商品の価値やポイントを伝え行動に移してもらうことです。例えば、パッケージに「レチノール配合」と記載したり期間限定と表示したりするのも、宣伝効果に含まれます。魅力が伝わるデザインなら、消費者に手に取ってもらえるでしょう。

一方ブランド効果は、ブランドそのものが価値を持ち、消費者の購買行動に影響を与えることを指します。全く知らない企業よりも、昔ながらの企業の名前やロゴに安心感を覚える人は多いでしょう。このように、強いブランドは信頼や愛着を深めやすいため、長期的な利益をもたらします。

商品の持つ機能以上の価値に対してファンになってくれる人が多いほど、長く愛される商品ともなります。

新しい商品を生み出す際には、容器を単なる入れ物として認識するのではなく、新しい価値を提供できる重要な要素として考えてみてください。

【まとめ】容器はマーケティングに関わる重要なアイテム

容器とマーケティングについてお伝えしました。

容器は商品企画から小売店での販売まで、マーケティングの様々な場面で重要な要素を占めるものです。商品ヒットの要因となるケースもありますので、新商品開発や商品リニューアルの際は慎重にお選びください。

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