スプレー・ポンプについて

化粧品には、さまざまなプラスチック容器が使われています。中でもよく見かける形状は、スプレーボトルやポンプボトルです。
ここでは仕組みや用途など、スプレーボトル・ポンプボトルの基本的なことについてお伝えします。スプレー・ポンプのプラスチック容器をお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください。

スプレーボトルとは？

スプレーボトルとは、レバーを引くことで容器内にある液体をノズルから噴出できるボトルのことです。ミスト状に取り出せるため、肌や髪の広い範囲にまんべんなく吹きかけられます。

スプレーボトルの仕組み

スプレーボトルは、噴出したい中身を貯蔵する容器と、噴出する流体を一時的にためるストロー、流体をスプレーボトルの外部に噴出するノズルに分けることができます。
レバーを引くと中の液体が圧力によってストローを通り、ノズルから噴出される仕組みになっています。

スプレーボトルの用途

スプレーボトルは、化粧品をはじめキッチン周りやガーデン周りにも使われます。
「肌全体にうるおいを与えたい」「ガスコンロをきれいにしたい」といったように、広い範囲に対して吹き付ける際に用いられます。一方、粘性の高い液体には向いていません。

化粧品容器としての主な用途は、以下の通りです。

・化粧水
・メイクキープスプレー
・ヘアスプレー、ヘアミスト、ヘアオイル
・香水、ボディスプレー

ポンプボトルとは？

ポンプボトルとは、ポンプを利用して液体を容器から押し出すボトルのことです。ワンプッシュで一定量を取り出せるため、幅広い用途で使われています。

ポンプの仕組み

ポンプボトルは、スプレーボトルと同様に圧力を利用しています。噴出したい中身を貯蔵する容器と、噴出する流体を通すストロー、流体を外部に出すノズルに分けることができます。
注射器の原理と同じ要領で､ボトル内にある内容液をタンクに吸い上げ､溜まった液を再度押し出すことで吐出しています。

ポンプボトルの用途

ポンプボトルは多くの化粧品で使われています。片手で取り出せるため、利便性に優れています。

化粧品容器としての主な用途は、以下の通りです。

・化粧水、乳液、美容液
・クレンジング
・シャンプー、トリートメント

スプレーボトル・ポンプボトルにプラスチック容器を採用するメリット

スプレーボトルやポンプボトルの容器には、ガラスや金属といった素材が使われることもあります。その中でプラスチック容器を採用するメリットとしては、丈夫で軽い点です。

ガラス容器は透明感があり、おしゃれな印象を与えます。一方、衝撃への耐性は弱め。ガラス容器の化粧品を使うときにうっかり落としてしまったら、割れて中身が使えなくなるうえに怪我をするリスクもあります。
金属容器の場合は耐久性に優れサビにも強いですが、製造コストがかかります。また、容器の中身がどれくらいあるか外から確認することができません。

その点、プラスチック容器は頑丈ながら軽いというメリットがあります。万が一落としてしまっても多少凹む程度で、ガラスのように割れて飛び散ることはほとんどありません。また、透明・半透明の容器にすれば内容量を確認することができます。
プラスチック容器にはこのようなメリットがあるだけでなく、製造コストも安価。そのため、スプレーボトルやポンプボトルの容器としてプラスチックが選択されています。

プラスチックの種類とスプレーボトル・ポンプボトル

スプレーボトル・ポンプボトルとして使われるプラスチック容器ですが、内容物によっては適していない可能性があります。プラスチックの種類によって耐性などが変わるので、使用する場合は注意するようにしましょう。

例としては、「アルコール」です。新型コロナウイルスの影響もあり、さまざまな飲食店や百貨店、家庭でアルコール消毒をするようになりました。アルコールを入れる容器としては、スプレーボトル・ポンプボトルが使われるのがほとんどです。
しかし、全てのプラスチックにアルコール耐性があるわけではありません。種類によってはプラスチックがひび割れたり、中身が変性したりしてしまうおそれがあります。アルコールを保存する容器として適しているのは、「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」、「ポリ塩化ビニール」です。
スプレーボトルやポンプボトルを利用する際には、内容物との相性を確認するようにしましょう。

スプレー・ポンプは幅広く使われている

スプレーボトルとポンプボトルについてお伝えしました。どちらも一定量の内容物を簡単に出せる仕組みをしていて、幅広く使われています。
ただし、プラスチックの種類によって耐性などは変わります。スプレーボトルやポンプボトルを利用する際には、内容物との相性がいいか事前に確認するようにしてください。

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