化粧品容器の容量の決め方

化粧品容器にはさまざまなデザインや形状、素材などがあり、最適なものを選ぶ必要があります。中でも容量は、化粧品の使いやすさやお得感に影響します。
ここでは、化粧品容器の容量を決める方法や、容量に関するルールについてお伝えします。

化粧品容器の容量の決め方

まずは、化粧品容器の容量の決め方についてお伝えします。

化粧品の使用量から決める

最初に考えられるのは、化粧品の使用量から決めるという方法です。
実際、「1か月分」「3ヶ月分」といったように、使用期間の目安を記載している化粧水や乳液を見たことがある方も多いでしょう。もちろん、消費者の全員が推奨量の通りに毎日使用するわけではありませんが、容量を決める際にはある程度参考になります。
例えば化粧水の場合、以下のような計算が目安となるでしょう。

・(1回の推奨量)×2(1日2回使う場合)×(想定する使用日数)

化粧水は商品にもよりますが、1回で2ml程度使うといわれています。つまり、一か月分の化粧水なら以下の式になります。

・2×2×30=120

1回に2ml程度使う化粧水で一か月分の容量にしたいなら、120ml程度が目安になるとわかります。実際に販売されている120mlの化粧水も、一か月分と記載されていることがほとんどです。
1回の使用量や使用期間に合わせ、適切な容量を計算してみましょう。

化粧品の使用期限から決める

使用期限が切れた化粧品は、劣化しているおそれがあります。使用量や使用頻度が少ない商品なのに容器を大容量にしたら、期限内に使い切れないかもしれません。使用期限に合わせ、適切な容量を選択しましょう。
ただし化粧品には、基本的に使用期限が記載されていません。「製造後3年を超えて品質が安定している化粧品・医薬部外品は使用期限を記載しなくていい」と法律で定められているからです。つまり、未開封の化粧品なら3年間は使用しても問題ないということです。
3年以内に変質してしまう化粧品、つまり使用期限の記載が必要な化粧品の場合は、期限内に使い切れる容量を選ぶよう特に注意しましょう。

化粧品のコンセプトから決める

化粧品を開発する際には、基本的にまずコンセプトを決めます。コンセプトの内容によっては、容量を決めるヒントになるかもしれません。
例えば、「家族みんなで使うボディーソープ」を目指した商品の場合、少ない容量だとすぐに使い切ってしまいます。頻繁に詰め替えると手間になりますし容器が無駄になるので、大容量の商品が好まれると考えられます。
一方、「化粧直し専用コスメ」といったコンセプトがあるなら、コンパクトな商品が求められます。ポーチに入るような小さめのミスト化粧水やフェイスパウダーは、コンセプトに合っているといえるでしょう。

化粧品の原価から決める

化粧品は基本的に、さまざまな原料を混ぜ合わせることで製造しています。原料や製造のコストなどを踏まえ、利益の生まれる原価を計算すれば、容量を決めやすいでしょう。
原価というと、内容物をつくる際のコストばかりに注目してしまいがちですが、容器や物流にもコストがかかります。全体的なコストを含めた原価と、利益とのバランスをチェックしてみてください。

化粧品容器の容量に関するルール

次に、化粧品容器の容量に関するルールについてお伝えします。

容量の下限・上限について

化粧品容器に対して、内容物を少なすぎる容量にしてはいけません。「容器が大きいから中身もたくさん入っている」と、消費者が誤解してしまうおそれがあるからです。
具体的な下限は、「容器の容積に対して内容量は40%以上の割合」です。ただし、特定の製法によるガラス製の容器だったり、特殊な形態にデザインされた容器の香水だったりなど、例外になるケースもあります。「化粧品の適正包装規則」についてチェックしておきましょう。

容量の上限については、特別な指定はありません。ただし、多すぎると製造の過程で不都合が生じたり、ユーザーが使う際にこぼしてしまったりする可能性があります。
容器に対してギリギリの容量にするのではなく、ある程度の余裕を持たせるようにしましょう。

容量の表示について

薬機法により、化粧品は直接の容器と外部の容器に情報を載せる必要があります。内容量もその一つです。
記載する方法については、いくつか指定があります。例えば体積の単位なら、「mL」もしくは「ミリリットル」を使用します。「L」や「dL」は使えないのでご注意ください。
他にも、文字の大きさや成分の順番ついて指定があるので、裏面表示のルールを守りましょう。

【まとめ】化粧品容器の容量はいくつか決め方がある

化粧品容器の容量は、いくつか決め方があります。化粧品の使用量や使用期限、コンセプトを踏まえたうえで、最適な容量を選択してください。
ただし、化粧品容器には容量に関するルールもあります。上限・下限や表示について確認し、意識しましょう。

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