スプレー・ポンプについて
ポンプはどの様な構造で吐出されるのですか?
注射器の原理と同じ要領で、ボトル内にある内容液を、パイプを通してタンクに吸い上げ、
タンクに溜まった内容液を再度押し出し、吐出(噴霧)しています。
ポンプ吐出時にボトル内へ空気はどのように導入されるのですか?
ポンプ吐出時、液が出てくる通路とは別に、空気を取り入れる通路が開放される仕組みになっています。
ポンプ作動を行うと、通路とは別のネジキャップとピストンの間からシリンダーの横穴までが導通となり、容器内部へ空気を導入します。
吐出しない(ポンプ作動をしない)時は、ボトル内からの洩れを防ぐ為に、空気の通路は遮断されるようになっています(一部、遮断しないものもあります)。
どうして、噴射するとミスト(霧)になるのですか?
ポンプ作動を行うと、内容液の圧力が高められます。ノズル内部の機構に溝が切ってあり、この経路の溝がスクリューの役目をします。
圧力のかかった内容液はスクリューによって回転しながら、噴射口を通るようにします。
この時に発生する回転の勢いで霧になります。庭の草木に霧の散水を行うノズルと同じ原理です。
霧で出るポンプと乳液を出すポンプの違いは何ですか?
基本的には、霧ポンプと乳液ポンプの吐出原理と内部構造は同じです。目的別に吐出機構を分けています。
霧用は、霧にするために、圧力を高めて出す機構を採用して、噴霧後は液切れがし易い構造としています。
乳液用は粘度の高い原液を吐出するように、広い通路を設けて作動のスピードでそのまま押し出す機構にしています。
ポンプの仕様を決めるのに必要な項目は何ですか?
どのような原液(内容液)を、どのように(霧で噴霧したいのか、乳液で出したいのか)、どのくらいの量(一回の吐出量)を出したいのか?が基本項目です。
ご計画商品のボトルの有無がネジサイズに関わってきます。もう少し項目を考えると、噴霧パターンなども必要項目として上げられます。
ポンプのデザインや色調は消費者の感性に訴える必須項目となります。ご一緒に検討したいと思いますので、要望をお聞かせ下さい。
使用する原液によってポンプを使い分ける必要がありますか?
一般的には原液(内容液)によってポンプを使い分けることは無く、ご使用用途(霧で噴霧したいのか、乳液で出したいのかなど)によって使い分けられます。
しかし、ポンプを構成する部品(樹脂等)に適さない成分が含まれている場合が有りますので、PP、PE、 POM、ゴムやスプリングなどを侵す、又は膨潤する原液の場合は、必ずご確認を御願い致します。
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